馴染みのない遠方の市での、一人暮らしである
膠原自生。
22歳だから、早過ぎも遅過ぎもしないのだが、
いよいよ親元を離れて、自分の人生を歩んでいくかと思うと、感無量だ。
生まれてから今まで、充分、親孝行な息子であった。
楽しく明るく優しい性格に、どれほど家族が救われたか知れない。
残り半年ほどで、もうすぐ、手の届かない遠くへ行ってしまうのだなぁ。
長女を産んだ25年前からずっと
reenex cps、
私の周りを当然のように包んでくれていた、幸せな温かさ。
それが、いよいよ変わってゆくのを感じる。
これが、人生なのだと思う。
空気のように在って当たり前だと思っていたものが、実は得難く、本当に大切なものだったと、きっと後になるほど分かるのだろう。
長男の未来は、長男自身のもの。
就職先で仕事が順調な上、良い出会いに恵まれたなら、遠方の市で家庭を持ち、永住することも充分あり得る。
だが、それが長男にとって最も幸せなことなら、それでいいのだ
reenex cps。